【第5日目】日本対スペイン 詳細
2010/08/19 | <<一覧に戻る
ブラインドサッカー世界選手権5日目、二試合目の日本対スペインが18日23時(日本時間)に行われた。
【結果】日本 0 - 2 スペイン
決勝トーナメントに進出するためには、絶対に負けられない一戦。日本は前日までのメンバーを大きく変更し、三原、山口、落合、田中、佐藤がスターティングメンバーに名を連ねた。
前半立ち上がりは両チームともに、リスクを犯さずこう着した展開となる。そんな中、前半6分に記念すべき瞬間がやってくる。日本代表19番、若干20歳の新星・寺西がヘレフォードのピッチに立ち、国際試合初出場を果たした。この期待の星を勝利で祝いたい日本だが、徐々にファールが増えていく。すると、試合開始から10分も経たないうちに4つ目のファールを取られ、スペインに第二PKを与えてしまう。しかし、これをGK佐藤ががっちりキャッチ。コロンビア戦に続き、日本の守護神が奮闘しチームを鼓舞する。
前半残り10分となったところで日本はタイムアウトを取り、試合の組み立て直しを図る。途中出場の黒田がドリブル突破を見せ、日本は久しぶりにスペインのゴール前まで攻め上がるが、スペインDFに阻まれてしまう。その後、スペインはピッチにアントニオ・マーティン(Antonio Martin)7番を送る。彼はコロンビア戦で2得点、韓国戦でも1得点を挙げているエースストライカーだ。
その後、スペインは得意の左サイドからの攻撃で日本ゴールを襲うも、田中、佐藤のコンビネーションでこれらを難なく防ぐ。DF陣の踏ん張りにこたえたい攻撃陣は、前半17分頃には黒田が敵に囲まれながらも、ドリブルで突破しシュートに持ち込む。これはキーパに防がれるも、今度は終了間際に日本が第二PKを獲得する。しかし、佐々木のシュートはキーパーにはじかれ、前半終了となった。
後半開始立ち上がり、日本は堅守を見せていたが、後半9分に試合が動く。CKを獲得したスペインは、エースストライカーのアントニオ・マーティン7番がゴール中央に切れ込みシュートを放つ。このシュートが日本のゴールネットを揺らし、ここまでの均衡状態がついに破れる。
一点を得たスペインは少し守りの姿勢になり、日本はこの厚い壁をブレイクしようと果敢にアタックする。後半12分頃、ドリブル突破でゴール前にボールを運ばれ焦ったスペインは、ファールを犯してしまい、日本がPKを獲得する。しかし、キッカー佐々木の左足はゴールをとらえることは出来ず、この日最大のチャンスをものにできない。
ファウル数が増えヒートアップしていた戦いも、雨音の激しさとともに落ち着きを見せ始める。試合はしばし均衡状態に入ったかに見えたが、その静寂を破るかの様に、日本は第二PKを得る。しかし、またしても日本はこれを決められず、逆に日本はスペインに第二PKを与えてしまう。スペインのキッカーはアントニオ・マーティン。ゴール左上へ鋭く伸びたボールはGK佐藤の手をはじきゴール右隅に突き刺さり、スペインは追加点を奪う。
その後、ゴールスローがタッチラインを割ったりボールが足に付かないなど、両チームとも雨の影響に苦戦する。日本は最後の力を振り絞り、パスワークから状況を打開しようと試みるも、スペインの堅い守備の前に屈し、そのまま2対0でスペインが日本に勝利。スペインは4戦全勝、日本は1試合を残して1分2敗となった。
大会5日目、第二試合を終えての試合結果表