日本代表スタッフコラム「風をつかもう」第7便

2011/12/24 | <<一覧に戻る

日韓戦
日韓戦 勝利後の歓喜


12月23日(祝・金)くもり時々はれ


韓国戦の朝です。選手達も気持ちを切り替えているようで、疲れがあるものの体調は悪くなさそうです。


朝食を食べた後、選手達はそれぞれ部屋やお風呂で身体を温めながらストレッチをしたり、音楽を聞きながら気持ちを整えたりして過ごしたようです。


11時にホテルを出発。会場に着いた頃、1試合目の中国-イラン戦の練習が行われていました。


12時からアップを開始。試合の様子は気になりつつも、自分達の大切な試合に向けた準備をしっかりと行いました。ほとんど雪のなくなったグラウンドはひろびろとしていて、アップでもしっかりと心拍数を上げるアップを行いました。

その後、練習用コートの中で、ドリブルやPK、パス、シュート等、それぞれ取り組みたいことをボールを使ってそれぞれ行いました。集中が高まっている様子が感じられました。



13時に一度控え室に戻り、試合の準備をしました。汗を含んだ練習着からユニフォームに着替え、試合の準備は万端です。



控え室で声を掛け合って気持ちを上げ、また監督から「いいイメージを思い浮かべて…」と気持ちを落ち着けて、試合に向かいました。


14時過ぎ、キックオフ。観客席はたくさんの観客、そして声援に埋め尽くされていました。選手達も十分感じてピッチに飛び出していきました。


「勝たなくては」という気持ちもあったのか、少し空回りをする場面も…しかし、佐々木選手を中心にシュート場面も作り出します。前半最後の韓国第2PKのピンチも乗り切り、前半を0-0で折り返しました。


後半、気持ちを切り替え、いつもの日本チームらしいプレイや連携がみられるようになってきた一瞬。後半5分ごろ、するするっと抜け出した、韓国4番の選手がボールを押し込み、先制されます。



ピッチの選手が…ベンチが…一瞬沈み込みました。


しかし、日本代表選手たちは1年前のアジパラのときとは違います。すぐに気持ちを切り替え、佐々木選手、黒田選手を中心にゴールを狙い、田中選手を中心に全員でディフェンスをして、ピンチを乗り切ります。


なかなかゴールが生まれません。しかし、選手達は自分達を、仲間を信じて戦い続けました。


猛攻により、CKのセットプレイの場面が何度か続いた場面。落合選手が、CKからドリブルで韓国DFを回りこみ、流れたボールを踏み込んで打ったボールは韓国ゴールのど真ん中に突き刺さりました。

日本 1-1 韓国

会場全体が湧き上がります。

時間は5分を切っていました。選手達は再び声を掛け合い、「絶対にあきらめない」、その気持ちでボールを追いかけ、蹴り続けました。


そして、最後の1分…


黒田選手がトップスピードのドリブルで、韓国DF2名を抜き去り、最後に蹴りこんだボールは左隅に吸い込まれていきました。


会場全体が揺れるような歓声が沸きあがりました。ベンチも全員抱き合って喜びます。


最後の1分間は、田中選手のナイスキープ、加藤選手が声を掛けバランスを取り、集中を切れされることなく、


日本 2-1 韓国


逆転で勝利をすることができました。


これがホームの力だと感じました。選手も、スタッフも、会場の全ての人たちが喜びにわきあがりました。


試合終了後、サポーターの皆さんにあいさつ。選手は感謝の気持ちでいっぱいになっていました。


明日の試合に向けて、しっかりとダウンをしました。そして、試合終了後、寒い中、選手達が出てくるのを待っていてくださった皆さんに見送られ、ホテルに向かいました。



夕食後のミーティングでは、イランにしっかりと勝ち、パラリンピックの切符を勝ち取ることを確認しあい、明日に向けて解散しました。


選手達の気持ちを奮い立たせてくれた応援を本当にありがとうございました。
まだ明日の戦いは厳しい場面の連続だと思います。選手達の一瞬の迷いを吹き飛ばしてしますような、熱い熱い応援をどうぞよろしくお願いいたします。



絶対、パラの切符を、風をつかみましょう。よろしくお願いします。



強化部 スタッフ 黒田

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